ホテルオークラとの不思議なご縁のお話
物騒な世の中なのにと言うべきか、あるいは、だからと言うべきか…
コロナの影響で建築関係が全体的に遅れがちだったので、かえって時間の余裕が出来てか、インテリアコーディネーターの方とゆっくりお会いした事で、モザイク壁画の様々な歩みをお伝えしたのです。
不思議なご縁が生まれ、主人の作品に目を止めて頂き、この度、ホテルオークラに収蔵されることになりました。
そもそも1973年から壁画作家として独立したのもオークラ新館の陶壁画が出発点だったので、この度の収蔵は奇跡のようです。
長い時を経てなお作品が生き続けている喜びを噛みしめております。
小島陽子 記
ホテルオークラ別館ロビー 陶壁画
石は永遠の生命を地にあって象徴するいわば自然が人間に与えた大地の骨であり命である。
内に命を秘めた石の片、モザイクに人間の祈りの歌を与え紡ぐことがモザイク画家 小島和茂の一生であった。
一片一符の石が、ガラスが互いに調和を求め響き合いフォルテ、ピアニッシモ、ピッチカートにより美しいしらべを紡ぐ、そこに時空を超えた消ゆることのない大地の命のシンフォニーが流れ住く。
アートディレクター 丸山勝弘